不動産を売却したいと思い立った場合、まずはじめにすることは「仲介業者選び」になるでしょう。
よほど個人的に物件を購入したいという人がいない限り、広く不動産物件の販売を呼びかけるには仲介業者の存在は必須です。
仲介業者=不動産業者となりますが、この不動産業者の中には実に悪質なものも存在しており、毎年のように数百軒の不動産業者が業務停止や免許取消しなどの処分を受けているという現実があります。
悪質な仲介業者や、怠惰な仲介業者に大切な物件を任せてしまうと、物件の買い手がなかなか見つからず、結局は安い価格で物件を売り出すことになってしまいます。
悪質な不動産業者は、他所の仲介業者に介在させてしまうと仲介手数料の取り分が減ってしまうことを嫌います。
そのため、売り手も買い手も自社で囲い込もうとしていつまでも売れ残ってしまい、値下げにつながってしまうケースも多々見受けられるのです。
大切な物件を高く売ってくれる仲介業者を探すのは容易なことではありません。
どんなふうに仕事をしてくれるのかは一度あって話したからといっても分からないし、誰も教えてくれないからです。
できるだけ多くの仲介業者の中から選択したほうがより良い仲介業者と出会う確立が上がるので、大手の一括査定サイトに登録するのも手っ取り早いでしょう。
担当者との相性は何よりも重要です。
信頼できる仲介業者に出会っても、知識が浅かったり怠惰な性格の担当者がついてしまっては意味がありません。
販売図面の作成や購入希望者への対応など、物件売却のための実務のほとんどは担当者が対応するので、物件が売れるも売れ残るも担当者の能力次第だといえるでしょう。
信頼できる仲介業者、信頼できる担当者に出会うためには、たくさんの仲介業者に相談して「ここではない!」と感じたら遠慮なく仲介業者を変更するべきです。
冒頭で「悪質な仲介業者が存在している」と説明しましたが、ほとんどの業者は誠実に仕事をしてくれています。
ただし、方針や能力の差はあるので「できることはできる、できないことはできない」ときちんと説明してくれたうえで「できると言ったことは必ずやり遂げる能力がある業者」を選定するのが重要です。